「図形と方程式」の第1回は、座標平面上で図形を扱うための基礎となる「2点間の距離」「内分点・外分点」「三角形の重心」です。公式を図形的意味とセットで理解し、スムーズに計算できるようにしましょう。
1. 2点間の距離の公式
座標平面上の2点 $\text{A}(x_1, y_1), \text{B}(x_2, y_2)$ 間の距離 $\text{AB}$ は、三平方の定理から導かれます。
$$\text{AB} = \sqrt{(x_2 – x_1)^2 + (y_2 – y_1)^2}$$
考え方のポイント
$x$ 座標の差 $(x_2 – x_1)$ を底辺、$y$ 座標の差 $(y_2 – y_1)$ を高さとする直角三角形をイメージすると、斜辺の長さが2点間の距離になります。
例題
2点 $\text{A}(1, 2), \text{B}(4, 6)$ 間の距離を求めよ。
【解答】
$\text{AB} = \sqrt{(4 – 1)^2 + (6 – 2)^2} = \sqrt{3^2 + 4^2} = \sqrt{25} = 5$
2. 内分点・外分点・中点の座標
2点 $\text{A}(x_1, y_1), \text{B}(x_2, y_2)$ を結ぶ線分 $\text{AB}$ を $m:n$ に分ける点の座標公式です。
① 内分点 $\text{P}$(線分の内側を分ける)
$$\text{P}\left( \frac{nx_1 + mx_2}{m + n}, \; \frac{ny_1 + my_2}{m + n} \right)$$
② 外分点 $\text{Q}$(線分の外側を分ける)
外分は「一方にマイナスをつける」と覚えると簡単です。
$$\text{Q}\left( \frac{-nx_1 + mx_2}{m – n}, \; \frac{-ny_1 + my_2}{m – n} \right)$$
③ 中点 $\text{M}$(:1$ に内分する点)
$$\text{M}\left( \frac{x_1 + x_2}{2}, \; \frac{y_1 + y_2}{2} \right)$$
覚え方のコツ(たすき掛け)
分子の計算では、$x_1$ に $n$ を、$x_2$ に $m$ をクロスして(たすき掛けに)掛け合わせます。
3. 三角形の重心の座標
頂点 $\text{A}(x_1, y_1), \text{B}(x_2, y_2), \text{C}(x_3, y_3)$ をもつ $\triangle \text{ABC}$ の重心 $\text{G}$ の座標は、3頂点の算術平均になります。
$$\text{G}\left( \frac{x_1 + x_2 + x_3}{3}, \; \frac{y_1 + y_2 + y_3}{3} \right)$$
4. まとめ
- 2点間の距離は三平方の定理($x$ の差の2乗 $+$ $y$ の差の2乗のルート)。
- 内分・外分はたすき掛けで分子を掛け合わせる。
- 重心は3座標の平均値(3で割る)。
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