【数Ⅰ:第16回】2次関数のグラフと x 軸の位置関係(判別式 D とのつながりを徹底解説)

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2次関数のグラフと $x$ 軸の位置関係って、要するに何を見ればいいの?」

「方程式の判別式 $D$ が、なんでグラフの話に出てくるのか分からない…」

前回学習した2次方程式の判別式 $D$。実はこの $D$、方程式だけでなく2次関数のグラフの形・位置を把握する上でも最強のツールになります。

今回は、2次関数のグラフと $x$ 軸がどのように交わるのか、判別式 $D$ との関係性を図解とともにスッキリ整理して解説します!

1. グラフと $x$ 軸の「共有点」の正体

2次関数 $y = ax^2 + bx + c$ のグラフ(放物線)と $x$ 軸が交わる点(=共有点)の $x$ 座標は、$y = 0$ とおいた2次方程式 $ax^2 + bx + c = 0$ の実数解と完全に一致します。

  • グラフの世界: $x$ 軸($y = 0$)との交点
  • 方程式の世界: $y = 0$ を代入したときの $x$ の解

つまり、「共有点の個数」=「2次方程式の実数解の個数」 という関係が成り立ちます!

2. 判別式 D でわかる「3つの位置関係」

2次方程式 $ax^2 + bx + c = 0$ の判別式を $D = b^2 – 4ac$ とすると、$D$ の符号を見るだけでグラフと $x$ 軸の位置関係がひと目でわかります。

(※以下は下に凸 $a > 0$ の場合です)

① $D > 0$ のとき:異なる2点で交わる

  • 方程式の実数解が 2個 存在する。
  • グラフは $x$ 軸と 異なる2点で交わる

② $D = 0$ のとき:1点で接する(接点)

  • 方程式の実数解が 1個(重解) になる。
  • グラフは $x$ 軸と 1点で接する(頂点が $x$ 軸上にある)。

③ $D < 0$ のとき:共有点をもたない(浮いている)

  • 方程式の実数解が 0個(実数解なし)。
  • グラフは $x$ 軸と 交わらない($x$ 軸より上に浮いている)

3. 【図解まとめ】$D$ の符号とグラフの形

判別式D>0D=0D<0
共有点の個数2個1個(接する)0個
下に凸 ($a > 0$)放物線が $x$ 軸を突き抜ける頂点が $x$ 軸にタッチする完全に $x$ 軸の上にある
上に凸 ($a < 0$)放物線が $x$ 軸を突き抜ける頂点が $x$ 軸にタッチする完全に $x$ 軸の下にある

4. 【例題】共有点の個数・座標を求める問題

【例題1】共有点の個数を求める

2次関数 $y = x^2 – 4x + 3$ のグラフと $x$ 軸の共有点の個数を求めよ。

解答・解説

$y = 0$ とおいた方程式 $x^2 – 4x + 3 = 0$ の判別式 $D$ を調べます。

$x$ の係数が偶数なので $\frac{D}{4}$ を使うと:

$$\frac{D}{4} = (-2)^2 – 1 \cdot 3 = 4 – 3 = 1 > 0$$

$\frac{D}{4} > 0$ なので、共有点の個数は 2個 となります。

【例題2】共有点の座標を求める

上記の関数 $y = x^2 – 4x + 3$ と $x$ 軸の共有点の座標を求めよ。

解答・解説

共有点の $x$ 座標は、$y = 0$ とおいた方程式の解です。

$$x^2 – 4x + 3 = 0$$

$$(x – 1)(x – 3) = 0 \quad \implies \quad x = 1, 3$$

共有点は $x$ 軸上にあるため、$y$ 座標はどちらも $0$ です。

【答え】

共有点の座標は $(1, 0), (3, 0)$

【例題3】文字係数を含む応用問題

2次関数 $y = x^2 – 2x + k$ のグラフと $x$ 軸が「共有点をもつ」ような定数 $k$ の値の範囲を求めよ。

解答・解説

「共有点をもつ」とは、共有点が2個、または1個(接する)のどちらでもよいということです。

つまり、条件は $D \geqq 0$ になります!(※ $D > 0$ だけで終わらせないよう注意!)

  1. 判別式 $\frac{D}{4}$ を計算します。$$\frac{D}{4} = (-1)^2 – 1 \cdot k = 1 – k$$
  2. $\frac{D}{4} \geqq 0$ となればよいので:$$1 – k \geqq 0 \quad \implies \quad k \leqq 1$$

【答え】

$k \leqq 1$

5. まとめ

  • 「共有点の $x$ 座標」=「$y=0$ とおいた2次方程式の解」
  • グラフと $x$ 軸の位置関係は 判別式 $D$ で一発判定!
    • $D > 0$ $\implies$ 異なる2点で交わる(2個)
    • $D = 0$ $\implies$ 1点で接する(1個)
    • $D < 0$ $\implies$ 共有点をもたない(0個)
  • 「共有点をもつ」と言われたら $D \geqq 0$(不等号に等号を含める)!

次回は、この「グラフと $x$ 軸の位置関係」をそのまま使って解く高校数学の超超重要分野「第17回:2次不等式の解き方」に進みます!

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