【数学Ⅲ】3-2-3 回転体の体積の求め方|円盤の積み上げ(定積分)の基本と計算公式

数学Ⅲ

数学Ⅲの積分応用のなかでも、多くの受験生が「立体を頭の中でイメージするのが難しい…」とつまずきやすいのが「体積(回転体)」の単元です。

しかし、基本の考え方さえ押さえてしまえば、どんな複雑な立体も「薄い円盤(または円柱)をたくさん積み重ねるパズル」として機械的に解くことができます。

この記事では、回転体の体積を求める基本公式から、xxx 軸まわり・yyy 軸まわりの計算手順までわかりやすく解説します!

1. 回転体の体積とは?(円盤を積み上げる発想)

曲線 y=f(x)y = f(x) を xx軸まわりにぐるっと1回転させてできる立体(回転体)の体積を求めるときは、次のような発想をします。

💡 積分のイメージ 立体を包丁で $x$軸に垂直に薄くスライスすると、切り口はすべて「半径 $y$の円(円盤)」になります。 この円盤の面積 πy2\pi y^2を、スタートからゴールまで(aaから bbまで)ずらーっと足し合わせる(積分する)ことで体積が求まります!

2. 回転体の体積の基本公式一覧

① xx 軸まわりの回転体

曲線 y=f(x)y = f(x)と xx軸、および直線 x=a,x=bx = a, x = bで囲まれた図形を xx 軸まわりに1回転させてできる立体の体積 VVは、

V=π∫aby2dx=π∫ab{f(x)}2dxV = \pi \int_{a}^{b} y^2 dx = \pi \int_{a}^{b} \{f(x)\}^2 dx

② yy 軸まわりの回転体

同様に、曲線 y=f(x)y = f(x)(または x=g(y)x = g(y))と yy軸、および直線 y=c,y=dy = c, y = dで囲まれた図形を yy軸まわりに1回転させてできる立体の体積 VVは、

V=π∫cdx2dyV = \pi \int_{c}^{d} x^2 dy

⚠️ 注意すべきポイント

  • 公式の前に π(パイ)が必ず付くことを忘れないでください(円の面積 πr2\pi r^2の π\piです)。
  • xx軸まわりなら y2y^2を xxで積分し、yy軸まわりなら x2x^2を yyで積分します。

3. 実戦演習:回転体の体積を計算してみよう

【問題】

直線 y=xy = x と xx 軸、および直線 x=2x = 2で囲まれた図形を xx軸まわりに1回転させてできる円錐の体積 VVを求めよ。(※おなじみの図形で公式の確認)

【解説・解答}

  1. 公式に当てはめる f(x)=xf(x) = xなので、y2=x2y^2 = x^2 となります。積分区間は 00 から 22 です。
  2. 定積分を計算するV=π∫02x2dxV = \pi \int_{0}^{2} x^2 dx=π[13x3]02= \pi \left[ \frac{1}{3}x^3 \right]_{0}^{2}=π(83−0)=83π= \pi \left( \frac{8}{3} – 0 \right) = \mathbf{\frac{8}{3}\pi}(※円錐の公式 13×底面積×高さ=13×(π×22)×2=83π\frac{1}{3} \times \text{底面積} \times \text{高さ} = \frac{1}{3} \times (\pi \times 2^2) \times 2 = \frac{8}{3}\pi と一致して検算できます!)

4. まとめ:回転体攻略の鉄則

  1. 回転体の体積は「円盤の面積($\pi \times \text{半径}^2$)」を積分する。
  2. $x$軸まわりなら $y^2$を、$y$ 軸まわりなら $x^2$ を積分する変数に合わせる。
  3. 計算の最後に π を掛け忘れるミスに最大限注意する。

ここがクリアできたら、次は回転軸が xx軸ではなく「別の直線(例:y=1y = 1 など)」の場合や、くり抜きがある立体を効率よく解く「円柱殻法(バームクーヘン積分)」へと進みましょう!

💡 数学Ⅲの基礎をさらに固めたい方へ

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