数学Ⅰでは「$a^n$」の指数 $n$ は正の整数(自然数)でした。数学Ⅱでは指数を $0$、負の整数、有理数(分数)、さらには実数全体 へと拡張します。
1. 整数への指数の拡張
指数法則を拡張してもそのまま成り立たせるために、次のように定義します。
$$a^0 = 1 \quad (a \neq 0)$$
$$a^{-n} = \frac{1}{a^n} \quad (a \neq 0, \, n \text{ は正の整数})$$
考え方のコツ
- 0乗は常に $1$ (例: $5^0 = 1, \; (-3)^0 = 1$)
- 負の指数は「逆数」 (例: $2^{-3} = \frac{1}{2^3} = \frac{1}{8}$)
2. 累乗根と有理数(分数)への指数の拡張
2乗すると $a$ になる数を平方根、3乗すると $a$ になる数を3乗根…と呼び、これらをまとめて累乗根($\sqrt[n]{a}$)といいます。
これを指数の形で表すルールが以下です。
$$a^{\frac{1}{n}} = \sqrt[n]{a} \quad (a > 0)$$
$$a^{\frac{m}{n}} = \sqrt[n]{a^m} = (\sqrt[n]{a})^m \quad (a > 0)$$
相互変換のイメージ
「分母がルートの次数(お部屋の外)、分子が乗数(お部屋の中)」と覚えましょう。
(例: $a^{\frac{2}{3}} = \sqrt[3]{a^2}$)
3. 指数法則のまとめ
指数が有理数や実数に拡張されても、以下の指数法則がそのまま使えます(ただし底 $a > 0, b > 0$)。
- $a^p \times a^q = a^{p+q}$
- $a^p \div a^q = a^{p-q}$
- $(a^p)^q = a^{pq}$
- $(ab)^p = a^p b^p$
4. まとめ
- $a^0 = 1$、$a^{-n} = \frac{1}{a^n}$(負の数は逆数)。
- 分数指数 $a^{\frac{m}{n}} = \sqrt[n]{a^m}$。
- 底が同じ掛け算は指数の足し算、割り算は指数の引き算。
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