対数を含む関数 $y = \log_a x$(対数関数) のグラフと、間違えやすい対数方程式・不等式の解法を解説します。
1. 対数関数 $y = \log_a x$ のグラフ
対数関数 $y = \log_a x$ は、指数関数 $y = a^x$ の逆関数(直線 $y = x$ に関して対称)です。
① 底 $a > 1$ のとき(単調増加)
- $x$ が大きくなると $y$ も大きくなる($x_1 < x_2 \iff \log_a x_1 < \log_a x_2$)。
② 底 ② 底 $0 < a < 1$ のとき(単調減少)
< a < 1$ のとき(単調減少)
- $x$ が大きくなると $y$ は小さくなる($x_1 < x_2 \iff \log_a x_1 > \log_a x_2$)。
共通する特徴
- 定義域は $x > 0$ (真数条件)。
- 必ず点 $(1, 0)$ と $(a, 1)$ を通る。
- $y$ 軸(直線 $x = 0$)が漸近線となる。
2. 対数方程式・不等式を解く鉄則手順
対数の問題では、計算を始める前に必ず「真数条件」を確認することが合格・減点回避の絶対ルールです。
解法の定型ステップ
- 真数条件の確認:真数部分 $> 0$ の範囲を出す。(★最重要!)
- 底を揃えて整理する:$\log_a f(x) = \log_a g(x)$ や $\log_a f(x) > \log_a g(x)$ の形にする。
- 真数同士を比較する:
- 底 $a > 1$ のとき:不等号の向きは変わらない。
- 底 $0 < a < 1$ のとき:不等号の向きが逆転する!
- ステップ1の真数条件との共通範囲(重なる部分)を解とする。
3. 実践例題(対数不等式)
例題
不等式 $\log_2 (x – 1) < 3$ を解け。
【解答】
① 真数条件より、$x – 1 > 0 \implies x > 1$ … ①
② 右辺を底 $2$ の対数に直すと、$3 = \log_2 2^3 = \log_2 8$
つまり、$\log_2 (x – 1) < \log_2 8$
③ 底 $2$ は $1$ より大きいので、真数を比較して、
$x – 1 < 8 \implies x < 9$ … ②
④ ①と②の共通範囲を求めて、
$1 < x < 9$
4. まとめ
- 問題を見たら第一に真数条件(真数 $> 0$)を書き出す。
- 底が $1$ より小さいときは不等号の向きを反転させる。
- 最後に真数条件との共通範囲をとる。
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