【数学Ⅱ】7-2: 上端代入マイナス下端代入!定積分の計算ルールと重要な性質

数学Ⅱ

不定積分では答えに文字 $C$ が残りましたが、積分を行う区間を決めて計算結果を「具体的に1つの数値」として算出する操作が定積分(ていせきぶん)です。

1. 定積分の定義と計算手順

関数 $f(x)$ の原始関数の1つを $F(x)$ とするとき、区間 $[a, b]$ における定積分は次のように定義されます。

$$\int_{a}^{b} f(x) \, dx = \left[ F(x) \right]_{a}^{b} = F(b) – F(a)$$

  • $a$:下端(かたん)
  • $b$:上端(じょうたん)

計算のステップ

  1. カッコ $\left[ \quad \right]$ の中に不定積分を入れる(この際、$+C$ は引き算で消えるため省略する)。
  2. 上の数字(上端 $b$)を代入した値から、下の数字(下端 $a$)を代入した値を引き算する。

例題

定積分 $\int_{1}^{3} (3x^2 – 2x) \, dx$ を計算せよ。

【解答】

$$\int_{1}^{3} (3x^2 – 2x) \, dx = \left[ x^3 – x^2 \right]_{1}^{3}$$

上端 $3$ を代入: $3^3 – 3^2 = 27 – 9 = 18$

下端 $1$ を代入: $1^3 – 1^2 = 1 – 1 = 0$

上端 $-$ 下端: $18 – 0 = 18$

2. 定積分の重要な性質

定積分には計算を劇的に楽にするための性質があります。

① 上端と下端に関する性質

  • 上端と下端が同じ: $\int_{a}^{a} f(x) \, dx = 0$
  • 上端と下端を入れ替えるとマイナスがつく: $\int_{b}^{a} f(x) \, dx = -\int_{a}^{b} f(x) \, dx$

② 区間の結合(最もよく使う性質)

同じ関数を積分するとき、中間の点 $c$ を挟んで区間を合体させることができます。

$$\int_{a}^{c} f(x) \, dx + \int_{c}^{b} f(x) \, dx = \int_{a}^{b} f(x) \, dx$$

3. 実践テクニック:定積分と等式(微分との関係)

定積分を含む方程式・等式に関する頻出パターンです。

パターンA:上端が文字 $x$ の定積分

$$\frac{d}{dx} \int_{a}^{x} f(t) \, dt = f(x)$$

定積分を $x$ で微分すると、中の関数 $f(t)$ の文字が $t \to x$ に変わってそのまま飛び出てくるという強力な性質です。

4. まとめ

  1. 定積分は $\left[ F(x) \right]_a^b = F(b) – F(a)$ (上端代入 $-$ 下端代入)。
  2. 計算結果は必ず「数値」になる($C$ は書かない)。
  3. 区間が繋がっている足し算は $\int_a^c + \int_c^b = \int_a^b$ でまとめる。

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