【数学Ⅱ】2-5: 3次・4次方程式を解く!因数定理と「組み立て除法」の完全テクニック

数学Ⅱ

3次以上の次数を持つ方程式を高次方程式と呼びます。

一見難しそうに見えますが、因数定理を使って次数を下げ(3次 $\rightarrow$ 2次)、最終的に2次方程式の解の公式に持ち込むのが基本パターンです。

この記事では、因数の見つけ方から計算を劇的に速くする「組み立て除法」の使い方まで伝授します!

1. 代入して

1. 代入して $0$ になる数字($P(k)=0$ の $k$)の見つけ方

$ になる数字($P(k)=0$ の $k$)の見つけ方

因数定理を使うには、$P(k) = 0$ となる $k$ を見つける必要があります。闇雲に代入するのではなく、次の候補から探すのが鉄則です。

$$k \text{ の候補} = \pm \frac{\text{定数項の約数}}{\text{最高次の係数の約数}}$$

特に、最高次の係数が $1$ の場合は、単に 「定数項の約数($\pm 1, \pm 2, \pm 3 \dots$)」 を代入して試せばOKです!

2. 組み立て除法(計算の高速化)

多項式を $x – k$ で割るときの商を求める際、筆算よりもはるかに速く計算できるのが組み立て除法です。

例:$x^3 – 4x^2 + x + 6$ を $x – 2$ で割る場合
  1. 係数だけを並べる:1 -4 1 6
  2. 左側に $k = 2$ を書く
  3. 最初の 1 をそのまま下に降ろす
  4. 「掛けて斜め上に書き、足して下に降ろす」を繰り返す

Plaintext

  2 |  1  -4   1   6
    |      2  -4  -6
    ------------------
       1  -2  -3 | 0  ← 一番右が余り(0)

これにより、商が $x^2 – 2x – 3$ であることが一瞬で分かります!

3. 実践問題(3次方程式を解く)

問題

3次方程式 $x^3 – 4x^2 + x + 6 = 0$ を解け。

【解答例】

$P(x) = x^3 – 4x^2 + x + 6$ と置きます。

定数項 $6$ の約数である $x = -1$ を代入してみると、

$$P(-1) = (-1)^3 – 4(-1)^2 + (-1) + 6 = -1 – 4 – 1 + 6 = 0$$

よって、$P(x)$ は $(x + 1)$ を因数に持ちます。

組み立て除法を用いて $P(x)$ を $(x + 1)$ で割ります。

Plaintext

 -1 |  1  -4   1   6
    |     -1   5  -6
    ------------------
       1  -5   6 | 0

したがって、商は $x^2 – 5x + 6$ となり、方程式は次のように因数分解できます。

$$(x + 1)(x^2 – 5x + 6) = 0$$

さらに2次式の部分を因数分解すると、

$$(x + 1)(x – 2)(x – 3) = 0$$

よって、解は $x = -1, 2, 3$ となります。

4. 高次方程式の解き方まとめステップ

  1. $P(k) = 0$ となる $k$ を探す(定数項の約数を試す)
  2. 組み立て除法を使って $P(x) = (x – k)Q(x)$ の形に因数分解する
  3. 商 $Q(x)$ が2次式になれば、因数分解または解の公式を使って解をすべて求める(虚数解が出る場合もあるので注意!)

このステップをマスターして、高次方程式を得意単元にしていきましょう!


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