【数学B】2-3: 二項分布 B(n, p) の平均・分散・標準偏差を分かりやすく解説!

数学B

「確率分布の計算って、表を作って掛け算と足し算を繰り返すから面倒だな…」と思っていませんか?

もし問題が「同じ試行を何度も繰り返す(反復試行)」タイプなら、超ラッキーです!

なぜなら、「二項分布(にこうぶんぷ)」の公式を使えば、面倒な確率分布表を作らなくても、掛け算だけで一瞬で平均や分散が求まるからです。

この記事では、二項分布の基本イメージから、超便利な「平均・分散・標準偏差の公式」、実際のテスト問題の解き方まで分かりやすく解説します!

1. 二項分布 B(n,p) とは?(基本のイメージ)

二項分布とは、簡単に言うと「○か×かの2択(反復試行)を n 回繰り返したとき、○が出る回数 X が従う確率分布」のことです。

たとえば、次のようなシチュエーションがすべて二項分布にあてはまります。

  • サイコロを 10 回 投げて、1 の目が出た回数 X
  • コインを 50 回 投げて、表が出た回数 X
  • 成功率 30% のフリースローを 5 回 投げて、成功した回数 X

このとき、二項分布は記号を使って B(n,p) と表します(B は Binomial distribution の頭文字)。

Plaintext

       B ( n , p )
           │   │
           │   └─ 1回あたりに成功する確率(Probability)
           └───── 試行を繰り返す回数(Number)

例: サイコロを 10 回投げて 1 の目が出る回数 X は、二項分布 B(10,61​) に従います。

2. 【超重要】二項分布の平均・分散・標準偏差の公式

確率変数 X が二項分布 B(n,p) に従うとき、平均・分散・標準偏差は次の爆速公式で計算できます!

(※ q=1−p つまり「失敗する確率」とします)

\begin{array}{\|c\|c\|l\|} \hline \text{指標} & \text{公式} & \text{直感的な覚え方} \\ \hline \text{期待値(平均)} & E(X) = \mathbf{np} & \text{回数 } \times \text{ 成功確率} \\ \hline \text{分散} & V(X) = \mathbf{npq} & \text{回数 } \times \text{ 成功確率 } \times \text{ 失敗確率} \\ \hline \text{標準偏差} & \sigma(X) = \mathbf{\sqrt{npq}} & \text{分散のルート} \\ \hline \end{array}

💡 なぜ E(X)=np になるの?(直感的な理解)

たとえば、成功率 10%(p=0.1)のガチャを 100 回(n=100)引いたとします。

平均して何回当たる(成功する)と期待できるでしょうか?

直感的に 100×0.1=10 回 だと分かりますよね!

まさにこれが E(X)=np の意味そのものです。複雑な計算表を作らなくても、当たり前の直感がそのまま公式になっています!

3. 例題で解き方をマスターしよう!

公式がいかに強力か、実際の例題で体感してみましょう。

例題

【問題】

1 個のサイコロを 180 回続けて投げるとき、1 の目が出る回数を X とする。

このとき、確率変数 X の期待値 E(X)、分散 V(X)、標準偏差 σ(X) を求めよ。

【解答・解説】

Step 1:二項分布のパラメーター n,p,q を確認する

  • 試行回数: n=180
  • 1回投げたとき 1 の目が出る(成功)確率: p=61​
  • 1 以外の目が出る(失敗)確率: q=1−61​=65​

したがって、確率変数 X は二項分布 B(180,61​) に従います。

Step 2:公式にあてはめて計算する

  • 期待値 E(X)E(X)=np=180×61​=30
  • 分散 V(X)V(X)=npq=180×61​×65​=30×65​=25
  • 標準偏差 σ(X)σ(X)=V(X)​=25​=5

💡 もし公式を使わなかったら…

X がとり得る値は 0,1,2,…,180 の 181 通りもあります。

確率分布表を 181 列も作って計算するのは不可能です。二項分布の公式 np と npq のすごさが分かりますね!

4. 記述解答で得点をもらうための言葉遣い

テストや模試の記述問題で満点を取るためには、式だけでなく最初の宣言をしっかり書くのがポイントです!

【おすすめの解答書き出しテンプレート】

1 回の試行で〇〇が起こる確率は BA​ である。

試行を n 回繰り返すので、確率変数 X は二項分布 B(n,BA​) に従う。

よって、

  • E(X)=…
  • V(X)=…

この「〇〇は二項分布 B(n,p) に従う」という一文が入っているだけで、採点者に「しっかり原理を理解しているな」とアピールできます!

5. まとめ

今回は「二項分布 B(n,p)」について解説しました。

  • 二項分布: 「○か×か(反復試行)」を繰り返すときの確率分布
  • 期待値(平均): E(X)=np
  • 分散: V(X)=npq(q=1−p)
  • 標準偏差: σ(X)=npq​

反復試行の問題が出てきたら、「確率分布表を作る」のではなく「二項分布の公式を使って掛け算一発で解く」という選択肢を常に持っておきましょう!

次回は、二項分布とも深く関係する連続型の分布「【数学B】2-4: 正規分布と標準正規分布を分かりやすく解説!」をお届けします!

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