【数学B】1-2: 等比数列の基本と一般項を分かりやすく解説!

数学B

前回学んだ「等差数列」が「足し算で増えていく数列」だったのに対し、今回学習する「等比数列(とうひせいれつ)」は「掛け算で増えていく(または減っていく)数列」です。

ネズミ算のように一気に大きな数字へ化ける面白さがある一方で、計算ミスが起きやすいテーマでもあります。

この記事では、等比数列の基本概念から、テスト必須の「一般項の公式」の導き方、実際の例題の解き方まで分かりやすく解説します!

1. 等比数列ってなに?(基本の意味)

等比数列とは、「隣り合う項の比が常に一定である数列」のことです。

もっと簡単に言うと、「同じ数を順番に掛けていった数字の並び」です!

例えば、次の数字の並びを見てみましょう。

2, 6, 18, 54, 162, …

この数列は、最初の数に ×3 ずつ掛けて次の数を作っていますよね。

このように、隣り合う数の割り算(比)をとると、どこを切っても常に 26​=3, 618​=3 と比が一定になっています。

このとき、各用語は次のように呼ばれます。

  • 初項(しょこう): 数列の最初の数(上の例では 2)
  • 公比(こうひ): 掛け合わせている一定の比(上の例では 3)
  • 第 n 項(だいえぬこう): 上から順に数えて n 番目の数

2. 一般項の公式と導き方

等比数列の n 番目の数(一般項 an​)を求める公式を確認しましょう。

等比数列の一般項の公式

初項を a、公比を r とするとき、第 n 項(一般項) an​ は次の公式で表されます。

an​=a⋅rn−1

なぜ指数が (n−1) になるのか?(公式の導き方)

等差数列のときと同じように、具体的に順番を追いかけてみましょう!

  • 1番目(a1​): a(公比 r を掛けた回数:0 回 ➔ r0=1)
  • 2番目(a2​): a⋅r(公比 r を掛けた回数:1 回 ➔ r1)
  • 3番目(a3​): a⋅r⋅r=a⋅r2(公比 r を掛けた回数:2 回)
  • 4番目(a4​): a⋅r3(公比 r を掛けた回数:3 回)

よく見ると、「 n 番目の数にたどり着くまでに、公比 r を掛けた回数は (n−1) 回」になっていますよね!

だから、初項 a に公比 r の (n−1) 乗を掛けた形、つまり a⋅rn−1 になります。

3. 例題で解き方をマスターしよう!

実際のテスト形式の問題で公式の使い方をマスターしましょう。

例題

【問題】

初項が 3、公比が −2 である等比数列 {an​} について、次の問いに答えよ。

  1. 一般項 an​ を求めよ。
  2. 第 6 項 a6​ を求めよ。

【解答・解説】

1. 一般項 an​ を求める

初項 a=3、公比 r=−2 を公式 an​=a⋅rn−1 に代入します。

an​=3⋅(−2)n−1

⚠️ 超重要注意点!

公比がマイナスのときは、必ずカッコ (−2) をつけて記述してください!

カッコがない −2n−1 だと、「2n−1 にマイナスをつけたもの」という意味になり、全く別の計算になってしまいます。

また、3⋅(−2)n−1 を 3×(−2)=−6 として −6n−1 にするのは絶対NG です!(指数のルール上、掛け算を先にしてはいけません)

2. 第 6 項 a6​ を求める

先ほど求めた一般項 an​=3⋅(−2)n−1 の n に 6 を代入します。

a6​=3⋅(−2)6−1

a6​=3⋅(−2)5

(−2)5=−32 なので、

a6​=3×(−32)=−96

4. まとめ

今回は「等比数列の基本と一般項」について解説しました。

  • 等比数列: 一定の数(公比 r)を掛け続けていく数列
  • 一般項の公式: an​=a⋅rn−1 (初項 a、公比 r)
  • 解法のコツ: 公比が負の数や分数のときは、カッコをつけて代入する!勝手に初項と掛け合わせない!

符号がプラス・マイナスと交互に入れ替わる問題など、等比数列は引っ掛けポイントが多い単元です。カッコの付け忘れに注意して確実に解けるようにしましょう!

次回は、等差数列・等比数列の合計を求める「【数学B】1-3: 数列の和(等差数列・等比数列の和)を分かりやすく解説!」をお届けします!

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